REGIONAL FOLKLORE

島根県の伝承

中国地方に伝わる神々、妖怪、怪異、祭祀を、土地と出典からたどります。地名ごとの記録は、断定せず資料ごとの語りとして紹介します。

島根県 ARCHIVE

土地に残る記憶を読む

島根県に関係する公開記録を一覧にしています。各記事では、物語の紹介とともに、根拠となる原典・資料を確かめられます。

黄泉国へ続く洞窟を見つめる伊邪那美命のイメージ
神 ・島根県

伊邪那美命

イザナミノミコト

イザナギとともに国生みくにうみ・神生みかみうみを担う女神。火の神を生んで没し、黄泉国よみのくにの物語へつながる。

月明かりの海辺で、夢の中の旅人が奥行きの分からない岩穴の前に立ち止まる創作イメージ。
物語 ・島根県

猪目洞窟と黄泉の穴

イノメドウクツトヨミノアナ

『出雲国風土記いずものくにふどき』の宇賀郷条には、夢で磯穴の辺りに至った者は死ぬとされ、黄泉之坂・黄泉之穴と呼ばれたという伝承があります。出雲市の猪目洞窟いのめどうくつは、その場所の候補とされる国指定史跡ですが、原典は現代の洞窟名を記しておらず、同一地点と断定はできません。

白兎に手を差し伸べる大国主神のイメージ
神 ・島根県

大国主神

オオクニヌシノカミ

出雲いずもを中心に国作りくにづくりを進める神。複数の名を持ち、因幡の白兎いなばのしろうさぎや国譲りくにゆずりの物語に登場する。

海辺で太い綱を引き、遠い土地をつなごうとする神を描いた和風の幻想画
神 ・島根県

国引き神話

クニビキシンワ

国引き神話くにびきしんわは、『出雲国風土記いずものくにふどき』の冒頭近くにある出雲の土地の物語です。八束水臣津野命やつかみずおみつののみことが、国が狭いと見て海の向こうから土地を引き寄せ、綱でつないだと語られます。

出雲の川辺に立つ須佐之男命のイメージ
神 ・島根県

須佐之男命

スサノオノミコト

海原うなばらを治めるよう命じられた神。高天原たかまがはらでの乱暴、追放、八岐大蛇退治やまたのおろちたいじなど多面的な物語を持つ。

黄泉比良坂で伊耶那岐命と伊耶那美命を隔てる巨大な千引の石。伊耶那美命の背後には八柱の雷神が浮かぶ創作イメージ。
物語 ・島根県

黄泉比良坂

ヨモツヒラサカ

黄泉比良坂は、『古事記』上巻で伊耶那岐命と伊耶那美命が別れる坂です。伊耶那岐命は千引の石で坂を塞ぎ、死と誕生について二神が言葉を交わします。原典はこの坂を「今、出雲国の伊賦夜坂」と記しますが、神話の地名記述を現在の特定地点の実証と同じ意味には扱いません。