囲炉裏のそばに座る赤い着物の子どもと、灯りのともる古い家の座敷を描いた幻想画

精霊 ・地域伝承

遠野の座敷わらし

トオノノザシキワラシ

近代記録 岩手県

『遠野物語』第17・18話に記される座敷わらしを、旧家と家の盛衰の物語として紹介します。

代表的な物語

物語

遠野とおのの古い家には、ときに座敷わらしと呼ばれる子どもの神が宿るといわれています。姿は十二、三歳ほどの童子どうじで、その家は富むとも語られてきました。

土淵村つちぶちむらのある家に、休みを利用して女学生が帰っていました。あるとき彼女は、家の廊下で見知らぬ男の子の姿を見かけます。家の子ではありません。驚いた女学生があたりを見回しても、その子はもういませんでした。

人のいない部屋から、紙を触るような音や、鼻を鳴らすような音が聞こえる家もありました。それを聞く者は、座敷わらしの気配だと思ったといいます。

また別の旧家には、二人の女の子の座敷わらしがいると長く伝えられていました。ある日、村の人が橋のそばで見知らぬ二人の娘に出会い、どこから来たのかと尋ねます。娘たちは、その旧家から来たのだと答えました。

けれど、その後に家には大きな不幸が訪れ、しだいに衰えていったと話は結ばれます。座敷わらしは、ただ家に福をもたらす子どもではありません。人の前に姿を見せる子、音だけを残す子、そして家の栄えと衰えのそばにいる子として、『遠野物語とおのものがたり』第十七・十八話に語られているのです。

概要

遠野とおのの座敷わらしは、柳田國男やなぎたくにお『遠野物語とおのものがたり』に、旧家きゅうかに宿ると語られる子どもの神として記されます。多くは十二、三歳ほどの童子どうじで、その家は富むとも語られます。

登場する神

どのような神なのか、物語での役割や司るものを出典に沿って紹介します。

座敷わらし(登場する神)

座敷わらしは、『遠野物語』第17・18話で旧家に宿ると語られる子どもの神です。多くは十二、三歳ほどの童子とされ、男の子の姿や二人の女の子の姿が描かれます。

家にいる間の富み栄えと、家を去った後の衰えが物語に結び付いています。ここで紹介するのは採用した二話での役割であり、全国の座敷わらしに共通する姿や、確実なご利益を断定するものではありません。
出典:遠野物語

現代語解説

遠野とおのの座敷わらしは、『遠野物語とおのものがたり』第十七・十八話に、旧家きゅうかに宿ると語られる子どもの神として記されます。第十七話では、多くは十二、三歳ほどの童子どうじで、宿る家は富むといわれます。第十八話では、女の子の座敷わらしが二人いると伝わる旧家の話が続きます。

本記事は柳田國男やなぎたくにおによる記録の筋立てを独自に要約したものです。現在の遠野の家々や信仰を一律に説明するものではありません。

深く知る

出典を確かめる

本文中の説明ごとに、根拠となる資料と該当箇所を示します。

記録

旧家に宿る子どもの神

『遠野物語とおのものがたり』第十七話は、旧家に座敷わらしという神が宿り、多くは十二、三歳ほどの童子だと記す。
  1. 第17話遠野物語全文掲載可/著作権保護期間満了・青空文庫収録

記録

男の子と女の子の語り

第十七話には男の子の姿、第十八話には女の子二人の座敷わらしが語られ、家の富み衰えと結び付く話が続く。
  1. 第17〜18話遠野物語全文掲載可/著作権保護期間満了・青空文庫収録

神の説明

座敷わらし(登場する神)

座敷わらしは、『遠野物語』第17・18話で旧家に宿ると語られる子どもの神です。多くは十二、三歳ほどの童子とされ、男の子の姿や二人の女の子の姿が描かれます。

家にいる間の富み栄えと、家を去った後の衰えが物語に結び付いています。ここで紹介するのは採用した二話での役割であり、全国の座敷わらしに共通する姿や、確実なご利益を断定するものではありません。
  1. 第17話/第17〜18話遠野物語全文掲載可/著作権保護期間満了・青空文庫収録

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