土地神 ・古典原典
『遠野物語』に記されたオシラサマ
トオノモノガタリニシルサレタオシラサマ
柳田國男『遠野物語』第六十九話の娘と馬の由来譚と、第十四話の神像・祭りの記録を、同書の範囲に限って紹介します。
代表的な物語
物語
昔、ある貧しい百姓に、美しい娘と一匹の馬がいました。娘はその馬を愛し、夜になると厩へ行って寝起きをともにし、やがて馬と夫婦になったといいます。
ある夜、父は娘と馬のことを知りました。翌日、父は娘に知らせないまま馬を連れ出し、桑の木につり下げて殺してしまいました。その夜、馬がいないことに気づいた娘は父に尋ね、起きたことを知ると、桑の木の下へ走りました。
娘は死んだ馬の首にすがって泣きました。父は斧でその首を切り落とし、娘は馬の首に乗ったまま天へ昇っていったといいます。こうしてオシラサマは神になったと語られています。
馬をつり下げた桑の枝からは、三つの神像が作られました。最初の像は山口の大同に置かれ姉神とされ、中ほどの枝の像は行方が分からなくなり、末の枝の妹神は附馬牛村にあると伝えられています。
ある夜、父は娘と馬のことを知りました。翌日、父は娘に知らせないまま馬を連れ出し、桑の木につり下げて殺してしまいました。その夜、馬がいないことに気づいた娘は父に尋ね、起きたことを知ると、桑の木の下へ走りました。
娘は死んだ馬の首にすがって泣きました。父は斧でその首を切り落とし、娘は馬の首に乗ったまま天へ昇っていったといいます。こうしてオシラサマは神になったと語られています。
馬をつり下げた桑の枝からは、三つの神像が作られました。最初の像は山口の大同に置かれ姉神とされ、中ほどの枝の像は行方が分からなくなり、末の枝の妹神は附馬牛村にあると伝えられています。
概要
柳田國男『遠野物語』第六十九話の娘と馬の由来譚と、第十四話の神像・祭りの記録に現れるオシラサマを、同書の範囲に限って紹介する。
登場する神
どのような神なのか、物語での役割や司るものを出典に沿って紹介します。
オシラサマ
遠野で家に祀られる神です。『遠野物語』第六十九話は娘と馬から神になった由来を語り、第十四話は家での祭りを記します。ここでは、この資料に記された範囲で紹介します。
出典:遠野物語 現代語解説
第六十九話は、娘と馬をめぐる由来譚と、桑の枝から作られた三つの神像を記す。第十四話では、オクナイサマとオシラサマの像を、桑の木を削って顔を描き、中央に穴を開けた四角い布を通して衣裳とするものとして説明する。オシラサマも正月十五日に里の人々が集まって祭り、顔に白粉を塗ることがあったという。
これは『遠野物語』が記録した遠野郷の話である。オシラサマという名称や像の形、祭りのあり方を東北全体に共通するものとして断定することはできない。また、この文章は現在の個々の家や地域で行われる信仰・祭祀の状況を述べるものでもない。
深く知る
出典を確かめる
本文中の説明ごとに、根拠となる資料と該当箇所を示します。
伝承
娘と馬から生まれたオシラサマ
第六十九話は、娘が馬の首に乗って天へ昇り、オシラサマが神になったとする由来譚を記す。
- 第六十九話遠野物語全文掲載可/著作権保護期間満了・青空文庫収録
記録
遠野物語が記す祭祀
『遠野物語』第十四話は、大同の家でオクナイサマとオシラサマを祭ると記す。
- 第十四話遠野物語全文掲載可/著作権保護期間満了・青空文庫収録
記録
像と祭りの記録
同話は、神像の作り方と正月十五日の祭りの様子を記す。
- 第十四話遠野物語全文掲載可/著作権保護期間満了・青空文庫収録
伝承
桑の枝から作られた神像
第六十九話は、馬をつり下げた桑の枝から三つの神像が作られたと記す。
- 第六十九話遠野物語全文掲載可/著作権保護期間満了・青空文庫収録
神の説明
オシラサマ
遠野で家に祀られる神です。『遠野物語』第六十九話は娘と馬から神になった由来を語り、第十四話は家での祭りを記します。ここでは、この資料に記された範囲で紹介します。
- 第十四話・第六十九話遠野物語全文掲載可/著作権保護期間満了・青空文庫収録
