物語 ・地域伝承
八郎太郎と十和田湖
ハチロウタロウトトワダコ
八郎太郎(八ノ太郎)が大蛇となり十和田湖をめぐって南祖坊と争うという、北東北に広がる伝承を、地域差に配慮して紹介します。
代表的な物語
物語
山で働く八郎太郎は、炊事の番をすることになりました。川で見つけたイワナを三匹焼き、仲間を待つはずでしたが、ひとりで食べてしまいます。すると喉が渇いてたまらなくなり、沢の水を飲み続けるうちに大蛇へと姿を変えました。
もとの暮らしへ戻れなくなった八郎太郎は、大きな体のすみかを求めて十和田湖へ向かいます。そこにはすでに南祖坊がいました。二者は湖をめぐって激しく争い、八郎太郎は敗れて秋田の八郎潟へ去ります。八郎太郎はそこで新たな水の主になったと伝えられます。
もとの暮らしへ戻れなくなった八郎太郎は、大きな体のすみかを求めて十和田湖へ向かいます。そこにはすでに南祖坊がいました。二者は湖をめぐって激しく争い、八郎太郎は敗れて秋田の八郎潟へ去ります。八郎太郎はそこで新たな水の主になったと伝えられます。
概要
八郎太郎(八ノ太郎)が大蛇となり、十和田湖をめぐって南祖坊と争い、八郎潟へ去ると語られる北東北の伝説群。地域ごとの伝承を単一の正伝とはしない。
現代語解説
県史の解説では、八郎太郎の話は、地形の由来を語る巨人伝説に近い要素と、水に関わる竜蛇信仰が重なったものとして考察されている。ただし、これは資料執筆者の解釈であり、物語そのものの事実性を示すものではない。
この記事では、伝承の筋とその地域差だけを扱う。十和田湖、八郎潟、田沢湖に伝わる個々の話を一つの版にまとめたり、実在の場所の成り立ちを伝承で説明したりはしない。
登場人物・登場する存在の紹介
八郎太郎は、大蛇となり、十和田湖をめぐって争った後に八郎潟へ去ると語られる主人公です。南祖坊は、十和田湖で八郎太郎と争う相手として登場します。二人の姿や争いの細部には地域差があるため、一つの正伝として固定しません。
深く知る
出典を確かめる
本文中の説明ごとに、根拠となる資料と該当箇所を示します。
伝承
八郎太郎と八ノ太郎
八郎太郎は、八ノ太郎とも呼ばれる北東北の伝承上の人物である。
- pp.436–439青森県史 民俗編 資料南部全文掲載可/CC BY 4.0
再話
イワナと大蛇
焼いたイワナ三匹を食べ、水を飲み続けて大蛇となる筋が記される。
- p.436–437青森県史 民俗編 資料南部全文掲載可/CC BY 4.0
再話
十和田湖の争い
八郎太郎は十和田湖で南祖坊と争い、敗れて八郎潟へ去る筋が記される。
- p.436–437青森県史 民俗編 資料南部全文掲載可/CC BY 4.0
注釈
地域差をもつ伝説群
この定型は地域ごとの地物伝承を一つに連ねた語り物用の形であり、各地の伝承を単一の正伝としない。
- pp.436–439青森県史 民俗編 資料南部全文掲載可/CC BY 4.0
概要
登場人物・登場する存在の紹介
八郎太郎は、大蛇となり、十和田湖をめぐって争った後に八郎潟へ去ると語られる主人公です。南祖坊は、十和田湖で八郎太郎と争う相手として登場します。二人の姿や争いの細部には地域差があるため、一つの正伝として固定しません。
- pp.436–439/p.436–437青森県史 民俗編 資料南部全文掲載可/CC BY 4.0
