物語 ・近世資料
六郷満山と仁聞菩薩—二十八の谷を開いた縁起
ロクゴウマンザントニンモンボサツ
国東半島の六郷満山に伝わる仁聞菩薩の開山譚を、1800年写本の『六郷満山本縁起』に絞って紹介。後世の縁起が伝える二十八の谷と寺院の物語です。
代表的な物語
物語
仁聞菩薩は、八幡神の化身として国東の山々に伝えられました。仁聞と四人の行者は、六郷満山の二十八の谷に寺院を開き、仏像を刻んだといいます。
谷ごとに寺院を置き、仏像を刻むその営みは、二十八品から成る法華経になぞらえられました。仁聞は行者たちとともに、国東の山に寺院の連なりを開いた祖として語り継がれます。
谷ごとに寺院を置き、仏像を刻むその営みは、二十八品から成る法華経になぞらえられました。仁聞は行者たちとともに、国東の山に寺院の連なりを開いた祖として語り継がれます。
概要
六郷満山は国東半島に広がる寺院群の総称です。その開山者として伝えられる仁聞菩薩の物語には複数の縁起があり、成立時期や内容も一様ではありません。本稿では、寛政12年(1800年)の写本として紹介される『六郷満山本縁起』の一説を取り上げます。
登場する神
どのような神なのか、物語での役割や司るものを出典に沿って紹介します。
八幡神
国東の開山縁起で、仁聞菩薩の本来の姿とされる神です。『六郷満山本縁起』の一説は、仁聞を八幡神の化身として語ります。八幡神一般の由来やご利益とは分けて読む必要があります。
出典:長門本『平家物語』と大隅正八幡宮縁起―六郷山縁起を視座として― 現代語解説
『六郷満山本縁起』は、八幡神と六郷満山の由緒をまとめた縁起です。研究論文が引用する展示図録の解説によれば、この本は八幡神の化身である仁聞と四人の行者による開山を語り、法華経の二十八品にちなむ二十八の谷で寺院を開き、仏像を刻んだとします。
別の縁起類では仁聞や六郷山の由緒が異なる形で語られます。養老2年(718年)を開創年とする伝承もありますが、この記事はそれを歴史的に確定した開山年として扱いません。ここで紹介するのは、複数の伝承を近世にまとめた縁起の一つの語りです。
深く知る
出典を確かめる
本文中の説明ごとに、根拠となる資料と該当箇所を示します。
神の説明
八幡神
国東の開山縁起で、仁聞菩薩の本来の姿とされる神です。『六郷満山本縁起』の一説は、仁聞を八幡神の化身として語ります。八幡神一般の由来やご利益とは分けて読む必要があります。
- PDF 10頁(誌面6頁)・『六郷満山本縁起』の紹介長門本『平家物語』と大隅正八幡宮縁起―六郷山縁起を視座として―事実要約可/独自要約・論文および図版の転載なし
