物語 ・近世資料
大血川の伝説—将門の妃と七日七夜の川
オオチガワノデンセツ
秩父の大血川に伝わる、平将門の妃たちの地名伝説。『新編武蔵風土記稿』の記述に沿って物語をたどり、「於乳川」という別説も紹介します。
代表的な物語
物語
平将門の妃九十九人が、秩父の大血川で自ら命を絶ったといいます。その時の血は、七日七夜にわたって流れたと伝えられます。
この出来事から、そこは大血川と呼ばれるようになったといいます。妃たちを祀る九十九前社もあったと伝わります。
この出来事から、そこは大血川と呼ばれるようになったといいます。妃たちを祀る九十九前社もあったと伝わります。
概要
大血川は埼玉県秩父市大滝の地名です。『新編武蔵風土記稿』巻之264の新大滝村の条は、平将門の妃九十九人の自害を地元の言い伝えとして記録し、流れた血と地名を結び付けています。同書には、妃を祀ったと伝える九十九前社も記されています。物語は伝承であり、史実を示すものではありません。 同じ条には、畠山重忠がこの辺りで生まれた川筋として「於乳川」と書いたという別の由来説もあります。二つの語源を一つの出来事にまとめず、別説として紹介します。
現代語解説
原典の物語は短く、妃の実名や自害に至った理由は書かれていません。後の紹介には桔梗姫や追手が登場するものもありますが、代表的な物語では原典に確認できる出来事に限りました。
地名の由来には、流血と結び付ける大血川説と、畠山重忠の誕生に結び付ける於乳川説があります。どちらも『新編武蔵風土記稿』が伝承として残したもので、地名の確定した歴史的語源ではありません。
登場人物・登場する存在の紹介
平将門の妃たちは、『新編武蔵風土記稿』で大血川の地名に結び付けられる伝承上の人物です。九十九人が命を絶ったと語られますが、個人名やその理由は記されていません。将門本人の事績と、妃たちをめぐる土地の伝承は区別して読む必要があります。
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本文中の説明ごとに、根拠となる資料と該当箇所を示します。
概要
登場人物・登場する存在の紹介
平将門の妃たちは、『新編武蔵風土記稿』で大血川の地名に結び付けられる伝承上の人物です。九十九人が命を絶ったと語られますが、個人名やその理由は記されていません。将門本人の事績と、妃たちをめぐる土地の伝承は区別して読む必要があります。
- 巻之264・新大滝村「大血川」コマ102新編武蔵風土記稿全文掲載可/著作権情報:PDM(国立国会図書館デジタルコレクション)
- 農業集落名(よみ)「おおちがわ」大血川 [1120711003] 農業集落境界データセット事実要約可/CC BY 4.0
