月明かりの森から集落を見守る大きなシマフクロウ。遠くの家に暖かな明かりが灯り、手前に木の矢が置かれている。

神 ・現代伝承

コタンコロカムイ

コタンコロカムイ

現代の資料ページで紹介されるアイヌ文化の動物のカムイ 北海道

コタンコロカムイを、北海道の公的資料に基づき、シマフクロウとの関係、口承文芸の記録、保全上の注意とともに紹介します。

代表的な物語

物語

これは、知里幸惠編訳『アイヌ神謡集』に収められた「梟の神の自ら歌った謡『銀の滴降る降るまわりに』」を、出来事の順に独自要約したものです。この一篇を、すべての地域に共通する伝承としては扱いません。

歌を口ずさみながら村の上を飛んでいたフクロウ神は、海辺で子どもたちが小さな弓矢を手に遊ぶのを見ます。金の小弓と小矢を持つ子どもたちは、空を行く神鳥を射ようとしていました。その中に、木の弓と矢を持った貧しい家の子がいました。ほかの子どもたちはその子を笑い、押したりたたいたりしますが、子どもは黙って狙いを定めます。

フクロウ神はその姿を見て、貧しい子の放った木の矢を自ら受け取ります。子どもは落ちてきたフクロウを抱えて家へ帰り、老夫婦は思いがけない客として丁寧に迎えます。夜、フクロウ神は家の中に宝を満たし、粗末だった家を大きな家へと変えます。そして夢を通して、この家の人々が受けていた仕打ちを見て、その家に恵みを与えたのだと知らせます。

翌日、老夫婦は村の人々を招きます。以前は貧しかった家を笑っていた人々も、変わった家を前に驚きます。主人は、これからは村の者として仲良く行き来したいと伝え、集まった人々は謝り、和解します。物語の終わりでフクロウ神は、人間の国を守り続けると語ります。

概要

コタンコロカムイは、北海道の公的資料でシマフクロウのアイヌ語名として示され、「村を守護する神」と説明される名称です。シマフクロウは国内では北海道にのみ生息する大型のフクロウとして紹介されています。この記事では、公的資料と公開テキストが示す範囲に絞り、地域ごとの語りを一つにまとめません。

登場する神

どのような神なのか、物語での役割や司るものを出典に沿って紹介します。

現代語解説

北海道森林管理局は、シマフクロウのアイヌ語名としてコタンコロカムイを挙げています。希少種の保護資料では繁殖地の所在地が公表されていないため、この記事では具体的な生息地や観察を促す案内を掲載しません。

北海道開発局の資料には、フクロウ神に関わる口承文芸として「国造りの神とフクロウ」「オキクルミとフクロウ神」が題名とジャンル付きで記録されています。ただし、この記事では題名とジャンルの紹介にとどめ、物語の内容は再話しません。

文化庁の概説では、アイヌの人々が山や川、動植物などをカムイが姿を変えたものとして捉え、カムイとよい関係を結ぶことを大切にしてきたと説明されています。これはコタンコロカムイ固有の伝承を断定するものではなく、記事を読むための一般的な背景として付記します。

深く知る

出典を確かめる

本文中の説明ごとに、根拠となる資料と該当箇所を示します。

伝承

「銀の滴降る降るまわりに」について

記事の「代表的な物語」は、知里幸惠編訳『アイヌ神謡集』に収められたフクロウ神の語りを独自要約したものです。この一篇を、すべての地域に共通する伝承としては扱いません。
  1. 本文および脚注 kotankorkamuiアイヌ神謡集「梟の神の自ら歌った謡『銀の滴降る降るまわりに』」事実要約可/青空文庫収録ファイルの取り扱い規準(著作権が切れた作品)

概要

コタンコロカムイの名称

北海道の資料では、シマフクロウをアイヌ語でコタンコロカムイといい、「村を守護する神」と説明しています。この記事では、この資料が示す名称と説明の範囲に限定して紹介します。
  1. 「シマフクロウとは」シマフクロウの森の再生事実要約可/CC BY 4.0

成立背景

シマフクロウの保全背景

北海道森林管理局の保全資料は、シマフクロウのアイヌ語名としてコタンコロカムイを示しています。繁殖地は保護のため所在地が公表されていないため、記事では場所の特定や観察を促す案内を行いません。
  1. 「シマフクロウとは」「保護林の所在地」シマフクロウ希少個体群保護林事実要約可/公共データ利用規約(第1.0版)

伝承

口承文芸に残るフクロウ神

平取地域の文化保全資料では、フクロウに関わる口承文芸の例として「国造りの神とフクロウ」と「オキクルミとフクロウ神」が挙げられています。前者はウウェペケレ・ウパシクマ、後者はカムイユカラとして整理されます。記事では題名とジャンルの紹介にとどめ、内容の再話は行いません。
  1. PDF p.2「生物が登場する口承文芸の例」動物の保全対策の検討(案)事実要約可/公共データ利用規約(第1.0版)

成立背景

カムイとの関係を読むための背景

文化庁の概説では、アイヌの人々が山や川、動植物などをカムイが姿を変えたものとして捉え、カムイとよい関係を結ぶことを大切にしてきたと説明されています。これはコタンコロカムイ固有の伝承を断定する説明ではなく、記事を読むための一般的な背景として付します。
  1. 「アイヌ文化の振興」本文のカムイとの関係に関する段落アイヌ文化の振興事実要約可/文部科学省ウェブサイト利用規約(公共データ利用規約第1.0版準拠)

神の説明

コタンコロカムイ

村や人間の国を守る、フクロウの神です。知里幸惠編訳『アイヌ神謡集』の一篇では、丁寧に迎えてくれた家に恵みを与え、人間の国を守り続けると語ります。
  1. 第一篇の結末・脚注(5)kotankorkamuiアイヌ神謡集「梟の神の自ら歌った謡『銀の滴降る降るまわりに』」事実要約可/青空文庫収録ファイルの取り扱い規準(著作権が切れた作品)

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