物語
樽の滝の大蛇「蛇怨」
タルノタキノオロチジャエン
樽の滝で大蛇を撃った猟師は、蛇皮を家へ持ち帰ります。その夜、皮をめぐる怪異が篠原家を襲う、田中貢太郎「蛇怨」を紹介します。
代表的な物語
物語
高知県の越知に、樽の滝という大きな滝がありました。篠原家の主人は猟師で、ある日、滝壺のそばの岩穴から大蛇が現れるのを見つけます。主人は鉄砲を構えて撃ち、大蛇を滝壺へ落としました。親類の男に手伝わせて皮を剥ぎ、家の庭の竹に掛けると、村の人々が見物に集まりました。主人は、そこには雄と雌の二頭がいるので、雌も撃つつもりだと語ります。
その夜、主人は近所の者を招いて酒を飲み、蛇を撃った話を続けました。ところが酒宴のさなか、主人は突然倒れて苦しみ出します。人々が帰り支度をするころ、庭の蛇皮が淡く光り、やがて炎となって宙に浮き、家の屋根へ飛んでいきました。篠原家は火に包まれ、主人と家族は一人も残らず命を落とします。炎の一団は樽の滝の方へ飛び去りました。
その後も、篠原家の一門が滝のそばへ行くと霧が立ちこめ、道を失って落命したと伝えられました。
その夜、主人は近所の者を招いて酒を飲み、蛇を撃った話を続けました。ところが酒宴のさなか、主人は突然倒れて苦しみ出します。人々が帰り支度をするころ、庭の蛇皮が淡く光り、やがて炎となって宙に浮き、家の屋根へ飛んでいきました。篠原家は火に包まれ、主人と家族は一人も残らず命を落とします。炎の一団は樽の滝の方へ飛び去りました。
その後も、篠原家の一門が滝のそばへ行くと霧が立ちこめ、道を失って落命したと伝えられました。
概要
この話は、高知県出身の作家・田中貢太郎が書いた怪談「蛇怨」です。作品は越知の樽の滝を舞台にしています。本稿では近代の怪談文学として紹介し、描かれた怪異を現地の史実や現在の慣習として断定しません。
現代語解説
主人が蛇皮を持ち帰って人々に見せた夜、家に火が移り、その火が滝へ向かう展開によって、題名の「蛇怨」が具体的な祟りとして語られます。本文には一門の親類の最期を推測する一節もありますが、確かめられた出来事としては再話していません。
登場人物・登場する存在の紹介
篠原家の主人は、田中貢太郎「蛇怨」で樽の滝の大蛇を撃つ猟師です。蛇皮を庭に掛け、人々に見せた夜に家の火災を迎えます。
大蛇は、滝壺にいる雄と雌の二頭として語られます。撃たれた蛇の皮が炎となる怪異が物語の中心ですが、特定の神の名や司るものは作品から確定できません。
深く知る
出典を確かめる
本文中の説明ごとに、根拠となる資料と該当箇所を示します。
概要
登場人物・登場する存在の紹介
篠原家の主人は、田中貢太郎「蛇怨」で樽の滝の大蛇を撃つ猟師です。蛇皮を庭に掛け、人々に見せた夜に家の火災を迎えます。
大蛇は、滝壺にいる雄と雌の二頭として語られます。撃たれた蛇の皮が炎となる怪異が物語の中心ですが、特定の神の名や司るものは作品から確定できません。
大蛇は、滝壺にいる雄と雌の二頭として語られます。撃たれた蛇の皮が炎となる怪異が物語の中心ですが、特定の神の名や司るものは作品から確定できません。
- 冒頭〜蛇を撃つ場面/蛇皮を掛けた後の段落/酒宴から火災・結末まで蛇怨全文掲載可/著作権保護期間満了・青空文庫収録
