夜道で道の端へ身を寄せる歩行者と、背後の霧に沈む正体の分からない暗がり。

妖怪 ・近現代研究

ベトベトさん—夜道に続く見えない足音

べとべとさん

奈良県

奈良県宇陀市大宇陀町の記録と、地域欄が空欄の別カードにある夜中の足音譚を紹介。道を譲る応対と、二つのカードの地域情報を解説します。

代表的な物語

物語

夜中、道を歩いている人の後ろから、誰かがついてくるような足音が聞こえてきました。歩く人は道の脇へ寄り、ベトベトさんに先へ通るよう声をかけました。すると、後ろから続いていた足音は聞こえなくなりました。

概要

日文研の『宮城県史 民俗3』を出典とするカードは、夜中の道で後ろから続くような足音が聞こえ、道をよけて先へ通すよう声をかけると音が止むと要約しています。このカードの地域欄は空欄です。柳田國男「妖恠名彙(三)」を出典とする別のカードの地域欄には奈良県宇陀市大宇陀町がありますが、その要約には時刻が示されていません。

現代語解説

伝承の記録について

日文研の「怪異・妖怪伝承データベース」には、柳田國男「妖恠名彙(三)」を出典とするカードと、『宮城県史 民俗3』を出典とするカードがあります。前者の地域欄は奈良県宇陀市大宇陀町で、要約は一人で歩く人の後ろに続く足音と、道の脇へ寄って先へ通す言葉をかける応対を記しますが、時刻は示しません。後者の地域欄は空欄で、要約には夜中の足音と道をよける応対が記されています。代表的な物語は後者のカードの要約に基づき、地域情報は二つの記録を分けて示します。

記録の地域情報

柳田國男「妖恠名彙(三)」を出典とするカードの地域欄には、奈良県宇陀市大宇陀町とあります。一方、『宮城県史 民俗3』を出典とするカードの地域欄には地名が記されていません。この空欄だけから別地域の伝承や地域差があるとは判断できません。

深く知る

出典を確かめる

本文中の説明ごとに、根拠となる資料と該当箇所を示します。

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